梨ができるまで

4月上旬~下旬

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果実を結実させるため、交配作業を行います。梵天(耳かきの綿のようなもの)を使って、花粉を花につけていきます。
梨はほぼ他家受粉のため、違う品種の花粉を交配します。(幸水には豊水などの花粉を使用しています)
晴れて暖かい日に行うため、天候には気を使います。10~14日程度と開花期が限られているため、交配用ミツバチも入れて作業を補っています。

5月初旬~6月

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交配して結実した梨を形、大きさなどを見ながら摘果してへらしていきます。早く減らしたほうが生育が良いので急ぎ足で1回目の摘果。
2回目でおおよその着果数に減らします。
新高などの梨に病害虫、日焼け防止のため袋かけを行います。

6月下旬~7月

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梨も段々と大きく成長してきました。最終的に果実を決める仕上げ作業です。もう一度園内をチェックし、病気に感染したものや虫の被害を受けたものを間引いて、残す果実を選抜します。

8月初旬~10月中旬

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いよいよ収穫です。梨の色づきを見ながら早朝より収穫します。
その日のうちに階級ごとに変形果や虫食い等のチェックを行いながら袋詰めを行い店頭にて販売しております。同時に発送の箱詰めも行いご注文順に発送させていただいております。

10月下旬~11月下旬

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梨の収穫が終わると翌年の収穫に向け、肥料(元肥)を施します。当園では牛糞、もみ殻、米ぬかを混ぜた自家堆肥を毎年この時期に施肥しています。合わせて、有機配合肥料と石灰肥料も施します。
梨は落葉樹なので11月終わりには落葉します。落ち葉には病気の元となる菌が付き越冬するため落ち葉は埋めたり、燃やすなどして丁寧に処理します。合わせて薬剤による防除も行います。最後には肥料と一緒に耕うんしてきれいにします。

12月~3月上旬

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1年間伸びた枝を剪定していきます。必要のない枝は切除し、必要な枝は誘引するなどして木の形を整えます。冬の間の大切な作業です。切除した枝はチッパーという機械をつかって木材チップにし、堆肥として畑に還元します。

3月中旬~開花前

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果実をならせない枝などのついた花芽を切除したり、蕾をつぶしたりして開花させないようにします。樹を疲れさせないためにも大切な作業です。このあとの受粉作業も楽になります。